ロコちゃんは繁殖犬だった
可愛い♡と思ってくださった方、ありがとうございます。
チワワの女のコ、<ロコちゃん>。年齢不詳。
背中を撫でると毛はツヤツヤ☆しっとり、実物はもっと美人ならぬ美犬。
生来の可愛さと毛並みの良さを持ち合わせたからか、
生まれてすぐに繁殖犬にさせられた。
私は繁殖犬という言葉すら知らず、保護犬ボランティアをしている知人に、
ペット業界の空恐ろしい裏の現実を教えてもらった。
ご存知の方も多いでしょう、ブリーダーという名の下にとんでもない悪行をしている業者がいるらしい。
ロコちゃんは、ペットショップで販売される仔犬を産むだけに存在するモノとして扱われた。
産めなくなったから、モノが捨てられる様に、そのヘンに放棄された。
生きたまま腐っていくところをレスキュー隊に保護された。
ロコちゃんの気持ちはわからないけど
何度出産したのかわからないボロボロの子宮。
何度も飲まされたであろう排卵促進剤で腫れあがった卵巣。
散歩した事がない脚は立つのがやっと。
排泄にも自由が無かったのか、汚れが皮膚や毛と同化した肛門。
モノだった証拠だ。
ボランティア団体によって手術や処置を施されて、<ロコ>の名前がついてやっと、
モノから犬になることができたのだろう。
今はペットとして、家族として、受け入れてくれる人を知人の保護の元で待っている。
彼女は幸せな方かもしれない。
少なくとも今は、安心して眠る自分の場所と自分だけのエサが与えられる。
名前を呼んでくれる人間に巡りあえた。
可愛い犬たちの陰には
私も犬が大好き。
通りすがりにペットショップの犬を見るだけでも癒される~♪
先の知人も、いつもはなかなかのやり手ウーマンなのだが、
「ついついペットショップの犬を見てしまう、可愛いもん♡」と犬の事になると
(いや犬の事だけ^^;)、優しいお母さんの顔になる。そして、
「それでもね、その裏にロコちゃんのような犬たちが居る事を知って欲しい」と訴える。
ポリシーを持った高潔なブリーダーさんもいらっしゃるでしょうし、
繁殖場をしっかり確認して仔犬を購入するバイヤーもおられるでしょう。
しかしながら、どこの世界にも“我が利益だけ”の人はいるものだ。
それが現実。
知らぬ間に、自分が望まないモノに加担している事にならないように、本当の事を知っておくことは重要だと思う。