講演会とか研修会とかに、結構な頻度で参加するんです
(株)スタートラインは、全日本不動産協会(略して全日(ゼンニチ))の会員です。
全日は、中小の不動産会社で構成される公益社団法人。
つまりは不動産の業界団体ですね。
都道府県に一つずつ組織されているらしく、弊社は大阪本部に所属しています。
会員には不動産に纏わるあらゆる情報が届きます。
ご存知の方も多いと思いますが、宅地建物取引<業者>や<取引士>は、
定められた研修の受講が義務付けられています。
宅建建物取引業という法律に則って、しっかり勉強しなはれ、とお尻を叩かれる訳です。
裏社会を暴くルポライターの講演!?
その全日大阪本部が主催の市民講座が令和5年2月17日に開催され、
その講師として、「正直不動産」や「クロサギ」等の原案者の夏原武氏が登壇されました。
市民講座と銘打っているので一般の方にも広告されていましたが、
前述の法定研修も兼ねていたので、聴衆の殆どは不動産関連の、いわゆる
業界関係者だったと思われます。
「正直不動産」の人が何を話してくれるんだろう、、、?
興味津々。
「正直不動産」は周知のとおり、不動産会社の不正直さを暴く漫画です。
山Pが主演でドラマ化されて話題になりましたね。
ご存知ない方はウィキでどうぞ。
今回の講演のテーマはズバリ、<正直営業!これからの不動産業界に求められるもの>。
正直営業って、、、(苦笑)
あたりまえじゃん。
いや、ここは大阪弁でなくては( ̄▽ ̄;)
あたりまえやん!
何故かついて回る不動産会社の胡散臭さ
どうして不動産会社は不動産屋!って呼ばれて、
悪徳の二文字が似合うようなイメージがあるのか。
地上げ屋とか総会屋とかと並ぶ感じ?
それか、金儲けが上手い、金回りがいいイメージ?
どんな業界でも儲かる会社は儲かるし、儲からない会社は儲からない。
なのに不動産会社は概ねクリーンなイメージを持たれない。
悲しい現実。
ご存知の通り、夏原氏はルポライター(裏社会に強い!)であられるので、
事件や事故をよくご存知だから、
不動産会社のおかれている状況をもよく理解しておられる。
ウィキにもありますが、「正直不動産」のテーマである、
不動産会社とお客様の情報格差について、夏原氏は熱弁しておられました。
情報格差!
不動産会社がクリーンなイメージでないのは、結局よくわからない事が多いから。
よくわからないまま<買わされた><結局損をした>と感じるから。
このネット社会、情報社会にあっても、よくわからないのが土地家屋の値段。
ここがダークの始まり。
よくわからない価格が提示されるのと同時に、不動産や法律の専門用語が飛んでくる。
更には金融の知識まで要求される(ような気がする)。
騙されているのか!?
騙していないんです。不動産屋の力量です。
情報の差を埋める力が試されるのです。
はしくれではあるけれども、れっきとした士業
2015年(平成27年)に、宅地建物取引<士>と制定された。
その前は、取引主任者と呼ばれていた。
(ちなみに岡田は取引主任者の頃に資格を取得した)
夏原氏は、「宅地建物取引士はサムライ業!
法律にかかわる士業、法律家なのだ!」とのたまった。
衝撃❣
恥ずかしながら、私はそこまでは思っていなかった。
確かに、宅建業法に始まって、国土計画法、建築基準法、民法や税法も含めると、
相当な法律の知識が必要とされる職業なんですね。
「その事を自覚して、しっかり勉強してその地位を上げてほしい。
それが我々顧客のためになる。」が夏原氏の講演の主旨でした。
不動産を扱う商売人であると同時に法律家でもあるから、
宅地建物取引士がしっかりしないとエンドユーザーの為にならない!
ひいては日本の国、国土を守れない、と。
スケールでか!
正直しかない
不動産業界や宅地建物取引士の地位を上げる力はとてもじゃないですが、ありません。
がしかし、関わるお客様との情報格差は埋めることができる。
しっかり説明することはできるし、やらなければならないこと。
扱うのは大切な不動産なのだから。
よくわかって頂いて、売る、買う、借りるを決めて頂くこと。
これに尽きます。
夏原さんのお話、面白かったです。
リアルな事例に基づいて、法に抵触しない範囲で赤裸々に、
いろいろ話してくださいました。
近々漫画の新刊も出るそうで、しっかり宣伝もしてはりました(笑)
SNSも駆使されて、真摯に活動されているようにお見受けしました。
(一見は引いてしまうルックスはルポライターの性?(笑))
講演は苦手なのであまり受けないと仰っていましたが、
興味のある方は機会があればどうぞ。
オススメします♪